信号戦隊中央分離帯ジャー
「へっへっへっへっへ」
「い、いやっ！ 来ないでッ！」
「嫌よ嫌よも好きのうちってね」
「何この上なく矛盾した解釈してんのよバケモノ！ ハゲ！ みそっかす！ 世間の鼻つまみ者！ キモおた！ 脱サラ！ あとそれから」
「……おい、おい。それ台本にねーだろ」
「え？ あ……まぁとにかくこのブタッ！」
「極めつけは牡丹とバラかよ。てめー後で覚えてろよ……」
「きっ、きゃあぁああぁ！日曜日はコミケに朝市から並んで念願のフィギュアを購入した際『ＧＥＴしたにゃん♪』とか必ず決めポーズ（ぶっちゃけ決まってない。マジキモイ）をかます３８歳独身いまだ○○の怪獣高山秋雄が私に乱暴をををｗ！！」
「おい、最後お前のどす黒さがにじみ出てるぞ。なんだ『ｗ』って。しかもお前俺一度も行った事ねーぞそんなとこ。それに俺はまだ２８だっ！ 桁が違うし○○なんざ高２で捨てたわっ！」
「総務の三島さん言ってましたよ」
「あんのやるおおぉおおお！！！ オタク談義が得意技はじぶんだろーがっ！ 後でお前共々マジでぶっ殺すからな！」
「へーへー。ほら、先輩が私情挟むから後ろで信号戦隊中央分離帯ジャーが出るタイミング逃していじけちゃってるじゃないですか」
「テメーがのっけから挟んでたんだろーがっ！ お前らも何！？ 大体名前なげーし意味わかんねーよ繋がりがみえねーよ！」
「「「「「ちゅ、中」」」」」
「なんだそれっ！お前らそんな鳴き声しかいえないの！？ 中央分離帯っつーよりドブネズミだよ！ しかもカッコの多さがうぜえ！」
「……赤信号じゃー」
「青信号じゃー」
「黄色信号じゃー」
「白線じゃー」
「セメントじゃー」
「なぁ、あのさ…突っ込んで欲しいわけ？ もう怒りを通り越して哀れみを感じるよ」
「先輩悪役らしくなーい」
「ポップコーンほうばって傍観するお前に言われたくない」
「いや、なかなかいい腐り具合の芝居だなぁと」
「……だってよ、どうする？ 人質に見下されてんぞ信号戦隊中央分離帯ジャー」
「「「「「信号は右見て左見てもう一回右を見てから車が来た隙に渡りましょう」」」」」
「……轢いていい？ 轢いていい？ お前ら轢いていい？」
「先輩あたし運転席で」
「おう、一匹残しとけよ」
「はーい」
……信号戦隊中央分離帯ジャー、謎のカーチェイスに巻き込まれ全員分離、解散。
The end.